2018.08.21
「童話コスメ」における騒動について
この度はTCB様及びそのファンの方を中心に、不安を抱かせてしまった事を大変申し訳なく感じております。
株式会社ワークワーク(以下:弊社)としての見解をご報告させて頂きます。
まず初めに、今回の件については「弊社からTCB様へ連絡が出来ていなかった」というのが全ての原因であります。
問題は弊社にあり、TCB様、ヴィレッジヴァンガード様、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社様、等には一切の非が無い事をご理解ください。
また、本件につきましては弊社とTCB様との間で既に和解が成立しており、TCB様側からも声明が発表されています。
今回の件とは
2018年8月10日に弊社が発表した商品【童話コスメ×初音ミク】について、TCB様の「その件を知らなかった」という旨のツイート(※1)があり、「無許可なの?」「権利はどうなってるの?」という疑問を多くの方がいだいてしまった事、「童話コスメ×初音ミク」にTCB様が関与しているかの印象を与えてしまった事についてとなります。
後の項目でも説明いたしますが、TCB様のツイート意図は「権利を主張する物では無かった」という事をご留意くださいませ。
※1
https://twitter.com/tcb0/status/1027766758319435780
https://twitter.com/tcb0/status/1027767064356827136
https://twitter.com/tcb0/status/1027770453568323584
こちらのツイートは新たな誤解を生まないために、折りを見て削除するとの事です。
和解しました
TCB様のツイートを弊社で確認した時に弊社からご連絡が出来ていななかった事が判り、その後すぐに弊社からTCB様へ謝罪の連絡を行いました。
弊社とTCB様で話し合あった所、TCB様のツイート意図は権利を主張する物では無く、驚きと心配によるものだったと判りました。
要約すると以下になります。
・TCB様に権利を主張する意図は無かった
・連絡を受けていないのに関与しているかの印象で困惑した(下記TCB様からのお言葉を参照)
・「童話コスメ×初音ミク」
弊社としても「TCB様が権利について疑問を思っている?」と思ってしまった所があり、それについては問題が無いという事を確認いたしました。
弊社が連絡をしていなかった点、TCB様が関わっているかのような表現になってしまっていた点については弊社に非があるため、これを謝罪し和解に至った次第です。
話し合いの結果についてTCB様よりお言葉を預かりましたので、以下に記載いたします。
TCBが問題としていたのは今回は高嶋さんが作るコスメシリーズでありながらTCBが作成した童話コスメとのコラボのような扱いになっていた為。 ■HPの童話コスメの説明欄にTCBの名前があったこと■それがある上で「コラボ」となっていたこと■ヴィレッジヴァンガード様の特集でhttps://vvstore.jp/feature/detail/ 5481/ 「童話コスメ×初音ミク」がTCB堂コスメシリーズに組まれていたこと等から 関わっているような表現になっているのに事前の連絡がなかった為困惑し「その件を知らなかった」とツイートした次第でした。その後今回の件について説明いただき、話し合いの末和解いたしました。
※ヴィレッジヴァンガード様のページにつきましては、すでに修正済みとなっています。
※文中の「高嶋さん」は、弊社代表の事です。
TCB様との間では和解が成立しましたが、TCB様のファンの方を中心に疑問や不安は残ったままかと思います。
次の項目より疑問が多かった権利回りの事と、「童話コスメ×初音ミク」にTCB様が関わっているかついて詳しく解説させて頂きます。
童話コスメが生まれた経緯
きっかけとなったのは、TCB様が発案(※2)された「童話モチーフの化粧品」というテーマのツイートとイラストです。
魅力的なコンセプトのツイートが多くの人にリツイートされ話題となり、クラウドファンディングを使い実際の商品として誕生し、そしてこの商品は誰からともなく「童話コスメ」と呼ばれるようになりました。
縁あって三作目よりこの商品を弊社で扱う事となり、「TCB童話シリーズ」(※3)として販売を行っています。
弊社ではこの「TCB童話シリーズ」を含む「童話をテーマにしたコスメ類」について、「童話コスメ」というカテゴリとして定義しています。
※2
https://twitter.com/tcb0/status/478206976883580928
https://twitter.com/tcb0/status/478743158897922048
https://twitter.com/tcb0/status/479561470313648129
https://twitter.com/tcb0/status/492644874345144321
※3
https://waq2.com/product/fairytale-cosme/the-little-mermaid/
https://waq2.com/product/fairytale-cosme/hansel-and-gretel/
https://waq2.com/product/fairytale-cosme/rapunzel/
https://waq2.com/product/fairytale-cosme/snow-white/
「赤ずきん」「アリス」については別の企業様が商品を販売しています。
童話コスメの権利は?
TCB様自身は今回の件について権利の問題を主張している訳ではありません、この項目は権利の所在に疑問を持つかたに向けての説明である事をご理解ください。
「TCB童話シリーズ」についてはTCB様と弊社の間で、商品の販売数に応じて支払いが生じるロイヤリティ契約で締結させて頂いています。
「童話コスメはTCB様の権利じゃないの?」と思う方もいるかと思いますが、「童話コスメ」という言葉は副次的に生まれた物であり、TCB様も発案ツイート時点で「童話コスメ」という表記を行っておらず、第三者がそう呼び始めてしばらくしてからTCB様自身も使うようになった経緯があります。
また、「童話をモチーフとしたコスメ」という意味でとらえた場合、そういった商品は過去から多く存在している(※4)点や、「童話コスメ」という単語自体もTCB様がイラストを投稿されるより以前に発言した方(※5)が居るのも確認しています。
上記の事から「童話コスメ」という言葉自体に明確な所有権を持つ所が無く、誰でも「童話コスメ」という言葉を使い商品化出来る状態にあったため、それを保護するために弊社で商標を取得し「TCB童話シリーズ」を含む商品のカテゴリ名として使用しています。
「童話コスメ」という言葉をTCB様との商品名に使うのではなくカテゴリ名として定義した理由につきましては、そうする事でTCB様以外の方(または企業)と「童話コスメ」という名前で展開できるからです。
TCB様以外と「童話コスメ」を展開する事で、その度に同じカテゴリにある「TCB童話シリーズ」の認知が広がり、間接的にではありますがTCB様の認知を広げ続ける事が出来ます。
弊社の意図としては「認知を広げる事はTCB様にとってプラスとなる」という考えの下に判断した事ですが、それが混乱を招く要因ともなってしまい申し訳ない限りです。
※4
不必要な争いを避けるために出典の明記を控えさせていただきます
※5
ご迷惑をおかけしないために出典の明記を控えさせていただきます
「童話コスメ×初音ミク」にTCB様はかかわっているか
「童話コスメ×初音ミク」についてTCB様はかかわっておりません。
TCB様が関わっている商品は「TCB童話シリーズ」であり、「童話コスメ×初音ミク」と「TCB童話シリーズ」は別の商品シリーズとなります。
今回の件では、童話コスメという文言があった事でTCB様が関わっている印象を受けた方が多くみられました。
これは「童話コスメ=商品カテゴリ」という認知が大きくない事が要因であり、弊社としてもカテゴリとしての表現である事を広く知って頂く努力をするべきだったと反省しております。
また、童話コスメというカテゴリ内に「TCB童話シリーズ」が含まれるため、童話コスメというカテゴリの紹介としてTCB様のお名前を記載した事が更なる誤解を生んでしまいました。
なぜTCB様に連絡できていなかったか
※この項目で記載する事は単なる言い訳に過ぎません、言い分を理解して頂きたいという意図は無く、経緯の事実として読んで頂ければ幸いです。
これ以前の項目でご説明した通り、「童話コスメ」というカテゴリ自体には権利的な意味でTCB様の許諾を必要としていませんでした。
また、弊社とTCB様の交流自体も長い間なかったため(毎月の販売報告は事務的に行っています)、弊社内でもTCB様へ連絡を取るという認識自体が薄くなり、新商品の開発に注力するあまりTCB様への配慮を怠ってしまいました。
本来ならば許諾云々ではなく道理としてTCB様にはご連絡する事が必要でした、まして紹介文にお名前を記載しているにも関わらず連絡を怠ってしまい、その結果TCB様との間で認識の祖語を生んでしまった事、これは社会人としても大きな問題であると認識しています。
これは弊社の方針(後の項目で記載)にも反する事であり、深く反省しております。
今後の対応について
「童話コスメ」という商品カテゴリを展開する旨についてはTCB様からも改めてご理解を頂いており、紹介文にTCB様の名前を出す場合も「事前の報告があれば問題ない」との返答を頂いています。
今後「童話コスメ」というカテゴリで商品を出す場合は、TCB様にその旨を事前報告し、リリース文のご確認を徹底する所存です。
権利についての誤解が広まってしまった事については、弊社からこの報告を行うと共に、これをご覧の皆様にもご協力頂き誤解の解消が出来れば幸いです。
ワークワークの方針について
弊社は「クリエイターを支援し、より自由な創作をお手伝いする」という事を方針としています。
具体的に言いますと、個人では展開できない規模で商品を作り、ロイヤリティ契約にする事でクリエイターにとって安定した収入源を作る事を目標としています。
一般的にはクリエイター(仮にイラストレーターとします)が商品にかかわる場合、パッケージに使用するイラストを描くだけとなり、クリエイターにとっての収入は原稿料だけとなります。
弊社では商品の企画段階からクリエイターの意見を取り入れる事で、クリエイターの商品として世に出し、ロイヤリティとして毎月販売分の支払いを行います。
ロイヤリティの割合についても、世間一般で有名なキャラクター使用料と同等かそれよりも多い割合で契約を行っています。
こういった形で展開する事で、例えば「1か月間は弊社との商品作り、その後数か月は自身の自由な創作」という過ごし方でも生活していけるだけの収入を得られます。
これは簡単な事ではありませんが、それが可能となるような土壌を作るべく日々精進しています。
にもかかわらず、最もクリエイターに寄り添うべき弊社がそれを出来ていなかった事、深く、深く反省し、心より悔やんでおります。
大変おこがましい事だとは思いますが、「クリエイターにとってより良い未来を創る」事を実現させるというお約束をもって、今回のお詫びとさせて頂ければ幸いです。
お願い
重ね重ね申し上げますが、今回の件は弊社に全ての問題があります、本当に申し訳ございませんでした。
権利について疑問を持たれている方が多く居る印象でしたので、その事を中心に記述させて頂きましたが、それとは別の点で疑問をお持ちの方や、もやもやした感じが残っている方が居ましたら、弊社の問い合わせページよりご連絡頂ければ個別に返答させていただきます。
今回の件につきまして、TCB様との間で和解が成立した旨をまだご存じない方が周りにおられましたら、どうか和解の旨をお伝え頂きたいです。
特にTCB様のツイートをリツイートされた方におきましては、こちらの記事の事も広めて頂ければ幸いです。
こちらの記事については弊社代表のTwitterアカウントでもツイートしています。
以上をもって、弊社からのご報告とさせて頂きます。
株式会社ワークワーク 代表取締役 高嶋直之